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北海道大学

教え子の中には「北大に行きたい」という人が毎年、必ずいます。
そんな彼らに「なんで?」と聞くと「自然がある」とか
「北海道がいい」という答え。

実際、北大キャンパスは広く、あちこちに自然が残されています。
そんなキャンパスを歩き疲れ「よし、北海道のラーメンを食べよう」
と思って学食に行けば、ラーメンの種類がなんと豊富。

さすが北大! 来てよかった。

ですがもちろん、大学の価値は自然やラーメンで計られるものでは
ありません。北大の前身は札幌農学校。そこで教鞭をとった
クラーク博士の「少年よ、大志を抱け」という
言葉はあまりにも有名となりました。

設立経緯がそうであるだけに北大は戦後、新制大学となった後も、
理系が大学全体をリードする形を取りました。実際、私の教え子も
自然とか何とか言いながら、北大の医、獣医を志望。
法、経、文に行きたいという学生はいません。

しかし大学の理念や雰囲気は、本来、文系学部が作り出すもの。
理系学部は結局、資格を取り、技術能力(スキル)を磨く
訓練の場でしか、ありません。

以前の北大は伝統的に強いスラブ研究を生かし、スラブとアラブの
接点を研究して、東京の研究者を唸らせるような研究者を輩出。
しかし最近、そういう話もほとんど聞かれません。今のままでは、
北大はエンジニアと医療人、あとは公務員か教員を輩出する
だけの教育機関となってしまいます。

もちろん、よいニュースもないわけではありません。
2010年(平成22年)工学部の鈴木博士がノーベル化学賞を受賞。
パラジウム触媒を使ってハロゲン化合物と有機ホウ素化合物を
結合させる「カップリング技術」が認められました。北大は今、
HPでそれを全面に押し出しています。

しかし、在学生、あるいは、これから通おうとする受験生にとって、
大切なのは、過去の業績でなく、今、そしてこれからの北大。
北大は北海道に安住せず、東京の大学と対抗し、ひと泡吹かせる
くらいの気概が必要でしょう。

今回のノーベル賞受賞は素晴らしい契機。北大らしい、
独創的な研究がドンドン出て来てほしいですね。

十勝
Tokachi Plain

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