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人民元と国際金融のトリレンマ(2)

国際金融では、固定相場、金融政策、資本移動の三つを同時達成する
ことは、できません。これを「国際金融のトリレンマ」と呼び、
このブログでも、何度も記事にしてきました。

日本は金融政策、資本移動を堅持するため、固定相場は放棄し、
変動相場。たいていの先進国は、そうです。

一方の中国。人民元は、これまで事実上、ドル・ペッグで、固定相場。
人民元に信用がなく、ドルの裏打ちがないと、中国人にすら、
受け取ってもらえません。

固定相場を維持したため、中国では資本移動に規制がかかり、
これまで、まともな人民元・市場も、ありませんでした。

ところが、人民元の国際化を目指す中国。固定相場では、IMFの
SDRに入れないということで、人民元・取引を段階的に自由にしてきました。
中国人が外貨を獲得。その結果、日本で生じたのは「爆買い」。

折しも、中国の賃金が上昇し、国際競争力を喪失。中国政府は昨夏、
通貨安で競争力を獲得しようと判断。人民元を切り下げました。

すると、その瞬間、大規模な資本逃避が起き、人民元がドルに交換され、
中国からドンドン、流出。中国政府も、人民元に、ここまで信用がない
とは、思いもよりませんでした。その資本逃避が止まらず、
現在、世界で同時株安。

中国政府は今、固定相場に戻し、資本移動に再び、規制をかけるべき。
黒田・日銀総裁が、おせっかいにも、中国政府に資本規制を
促したのは、そのため。

今回、中国政府のメンツも、人民元の信用も、丸つぶれ。
誰も中国政府、人民元を信用してないことが、白日に曝されました。

この間隙をつき、投資家ジョージ・ソロスが、人民元へのショート・
ポジションを発表。香港、ロンドンといったオフショア市場で、
人民元・売りが、さらに加速。

中国政府は、人民日報、新華社などを通じ、ソロスを徹底的に批判。
経済失速の原因は、ソロスにある、という勘違い報道を始めました。

今の中国は、平成九年に起きたアジア通貨危機と同じ状況。
このまま、何もしなければ、あの頃と同じように、ヘッジファンドに
通貨売りを浴びせられ、経済破綻。世界の金融担当者は、
それを見越して、株を売ってるわけです。

中国政府がもうじき、メンツを捨てて、資本規制の発表をするでしょう。
ただし、その時期の特定までは、できません。一報を聞いてからでも、
遅くありません。世界株は一斉に上がり始めるでしょうから、
そのためのキャッシュを用意しておきましょう。

梅
Vorbereitung

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