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欧州金融危機 Part 9

欧州金融機関は現在、金融危機に
対応し、自己資本比率を5%から
9%に引きあげるよう求められて
います。

金融機関が自己資本率を上げる
方法は二つ。

1・・・
自己資本拡大(増資:新株発行)
2・・・
資産圧縮(現保有の資産を売却)

欧州金融機関の株価はどうしようも
ないほど下がり、新株発行すれば
希薄化して株価が底割れします。

2の資産売却の方法しか
ありません。

もちろん安値で買いたたかれます。
欧州金融機関は、どこも足元を
見られている状態。

売却案件の中には優良なものも。
その売却先として、日本の金融
機関が挙げられています。

日本の金融機関はリーマンショック
にも今回の欧州金融危機にも関係
なかったので、買い余力が
あります。

たとえば三井住友フィナンシャル
グループ。昨年4月以来、合わせて
7兆円の案件が持ちこまれました。

邦銀は保守的ですから、そう簡単に
買収には応じません。優良な案件も
あります。それが今回のSMBC
による買収案件。

相手はイギリス大手の王立
スコットランド銀行(RBS)。

SMBCはSMBCファイナンス&
リース、住友商事とともにRBSの
子会社「RBSエイビエーション
キャピタル」買収を発表。

5500億円で欧州金融危機後の
買収案件としては最大規模。

RBSエイビエーションキャピタルは
航空機リースの会社。SMBC
グループは今回1000億円でRBS
保有の同社株式をすべて取得。

RBSが同子会社に保有する債券
取得に残り4500億円。春までに
すべての買収が完了見こみ。

実はSMBC。現在も住友商事と
共同で航空機リース事業。既に
50機保有。今回の買収で340機
となり世界4位。

航空機リース事業では規模が
大きければ大きいほど、航空
会社の需要に機敏に対応でき
ます。大量発注によって新機体
価格も抑えられます。

機体数が増え、リース機体も増える
見通し。SMBCの投資はほぼ成功が
約束されているようなもの。

ROA(総資産利益比率)で見ると
SMBCは現在0・38%。SMBC
ファイナンス&リースも1.2%。

RBSエイビエーションキャピタルは
2%。高利益率の事業がSMBC
グループ内に出現。円高と割安
案件。世界企業を買収する
日本企業には追風。

カラフル
colors

肥料価格上昇!

肥料価格が上昇する予定です。

硫黄1㌧・・・1万2000円
硫酸1㌧・・・2万3100円
尿素1㌧・・・4万5000円

硫黄は石油精製の過程でできる
副産物で、最初は資源再利用
という立場から利用され始め
ました。国内では割安放置。

国際価格が上昇し、現在1㌧1万
2000円~1万5000円で推移。
肥料メーカーはこの国際価格に
国内価格も合わせるよう主張し、
最終的に需要家も受けいれざるを
得なくなりました。

今後の世界人口動態を見ると、
食料増産が見こまれ、当然、肥料
価格は上昇。その予想を見こんで
総合商社が肥料ビジネスに参入。
今後の肥料価格に注目です。

穀物
grain
三菱商事がブルネイでアンモニア生産
東洋エンジニアリングがアフリカで肥料工場建設

東大が秋入学を提案

東大懇談会が中間報告を発表し、
できるだけ早いうちに秋入学に
すべきという提言を出しました。
東大によると、秋入学は世界基準。

現行の春入学では留学生の受け
いれ、送りだしに支障あるとのこと。

秋入学にすれば、国際交流が活発
となり、大学の地位も上がる
という話。

確かに東大凋落はもう隠せません。
文系の場合、昔のような就職での
メリットがもはやありません。受験
勉強がペイしないわけです。

東大文系より、しっかりした
技術力を学べる地方国立大の理系
(医学部を含め)に進学した方が
遥かにお得。現に進学校では完全に
「理高文低」。この流れは止まり
ません。

東大が危機意識を持つことは
正しいですが、それを打破する
ために「外圧」に頼ろうとする姿勢も
情けなく、いかにも日本的。

文系では人文科学がポスト構造
主義の後、近代を超えられず、
今も19世紀ヘーゲル哲学すら
超えられないまま。

新しい哲学が出ず、哲学に基づく
法学も新理論を立てられません。

国際交流だけでなく、今回の提言
には問題点がたくさん。東大合格
した人は高校卒業後、秋入学まで
何をするのでしょうか?

旅行に行くか、バイトするか、
遊ぶか。東大合格者の内面は
そんなもの。現実を見るべきです。

この半年間を「ギャップターム」と
呼んでいますが、そんな時間を
作るなら東大教養部が責任をもって
半年間のカリキュラムも提示
すべきです。

課題の見つけ方。行動の仕方。
時間の使い方。一体、今のヘタレな
駒場教員がそんなことを教え
られるでしょうか?

国際交流という外圧に頼らずとも、
個性ある学生を創造することは
十分に可能。

教壇に立つ教員が、自分の学問
分野を絶えず現実世界と結びつけ、
分かりやすい言葉と態度で
学生に伝えていくこと。

教員が学生(場合によっては一般人)
との対話討論に進んで参加し、
答えは見つからなくても、そこから
次の糸口が発見できるように
すること。

失敗や間違いを教員学生ともに
恥ずかしがらず、恐れないこと。

これができれば、そんな教員を
見本とし、東大で生き生きした個性も
花開くでしょう。駒場や本郷で現在、
全くそうなってないことが問題
なのです。

授業や研究の中味を変えずに
入学時期だけ変えても、海外の
学生に東大の魅力が高まったりは
しません。留学メリットは結局、
授業や研究の中味です。

国家や企業の会計年度は春に
始まり、高校カリキュラムも春に
始まるのに、東大だけ秋に始め
ても混乱は避けられません。

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