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ケロッグ・ブリアン協定

大戦間の1928年に結ばれた協定。第一次世界大戦を反省し、次の戦争を
予防しようと結ばれた協定。米仏・外相が、世界に向けて発表。
「パリ不戦条約」とも呼ばれ、ここで示された概念は、
東京裁判、日本国憲法に適用されました。

けれど「不戦」など、もちろん嘘っぱち。この協定は第二次世界大戦を
防ぐことはできず、その後、アメリカは世界のあちこちで戦争を繰り返し、
現在に至ります。第二次世界大戦・敗戦国の日本だけが、日本国憲法という
形で、この協定を引きずってると言えるでしょう。

「侵略」概念が、初めて定義されたのも、ケロッグ・ブリアン協定。
それまで、そもそも「侵略」という概念は存在しませんでした。

1648年のウェストファリア条約以来、欧州では、数カ国によるパワー・
バランスが第一次世界大戦まで、数百年にわたり、続きました。
戦争は数十年おきに発生。その被害が限定的である限り、
戦争は必要悪とみなされました。

ところが第一次世界大戦の被害は、以前の戦争を遥かに超えたため、
何らかの条約が必要ということで、ケロッグ・ブリアン協定が結ばれました。
「侵略」とは何か、ということも議題に上ります。

とはいえ、この協定で示された「侵略」とは、当事国が決めるというもの。
客観的な基準は示されませんでした。それも当然で、「侵略」を
本気で定義しようと思えば、経済制裁など、他国を追いつめ、
戦争へ向かわせる行為も「侵略」と呼び得るからです。

今夏、戦後七十年にあたり、安倍首相が出す談話に注目が集まってます。
本来、談話など出す必要ないし、出すにしても、わざわざ「侵略」を
入れる必要はありません。ケロッグ・ブリアン協定・爾後も、
「侵略」定義は定まらないまま。

私は個人的には、日韓併合はともかく、満州事変・以降、日本軍の行動は、
侵略だったと考えてます。けれど個人の見解と、国際社会の定義は、
全く別の話。ましてや、過去を「痛切に反省」だの「心からのお詫び」だの、
発表する必要はありません。

戦争のたびに「反省」や「お詫び」を発表するなら、アメリカ、イギリス、
フランス・・・世界の先進国は全て、そうしなければならないでしょう。
たった一度の戦争に負けたからといって、反省し続けるのは、
国際社会から見て、非常に奇異に映ります。

平和憲法にしたところで、日本が制定して以来、それを模倣して
自国憲法に取り入れた国など、一つもありません。

戦争を防ぐために、全く機能しなかったケロッグ・ブリアン協定。
そこで示された「侵略」の杜撰な定義。戦後七十年にあたり、
もう一度、考え直してみるべきでしょう。

海
sea

サイクス・ピコ協定

オスマン・トルコ崩壊が見えた第一次世界大戦・終わり、中東・分割が、
英仏間で話し合われました。結果、交わされた密約がサイクス・ピコ協定。

現在、私たちが中東に見る一直線の人工的な国境線は、この時、
引かれたもの。当然、現地の実情などは無視した一方的な国境線。
それが百年ほど経った、今も続いてるわけですから、中東人の恨みが
募るのも無理ないでしょう。

昨夏から、この地域に発生したイスラム国。イスラム独自の国家運営を
目指し、欧米列強が引いた国境線も当然、無視。その姿勢は、中東人から
一定の支持を受け、今も中東の若者がイスラム国に流入する
傾向は続いてます。

イスラム国・台頭も、歴史を辿れば、理不尽な欧米列強の非に帰着。
現在の映像を見るだけでは、どうして中東の若者が、イスラム国に
引き寄せられるのか、分からないでしょう。

緑黄
spring

元文金銀

「げんぶん きんぎん」と読みます。「江戸期のアベノミクス」とでも
呼べそうな政策。徳川吉宗の治世、その後期に鋳造された貨幣。
「元文丁銀」とも呼ばれます。

吉宗といえば、将軍在職中、米価安定のために奔走したリーダー。
米価安定といっても、たいていは豊作による米価下落で、
武士の生活が困窮することが原因でした。

米が豊作になれば、社会の富が増す、と考えがちですが、貨幣経済が
発達し、米が市場で取引されるようになれば、話は別。希少性が
薄れれば、当然、米価も下落します。当時の武士は俸禄を米で
受け取ってましたから、米価下落は、そのまま生活困窮に
つながりました。

米価に翻弄される吉宗を、見るに見かね、南町奉行・大岡忠相
(おおおか ただすけ)が献策。それが、貨幣流通量を増やし、
人工インフレを起こして米価下落を止める政策。

この時、鋳造された貨幣が「元文金銀」。吉宗は当初、貨幣流通量を増やせば、
物価高騰を招く、と危惧。しかし実行してみれば、米価下落は止まり、
混乱も生じませんでした。

思えば、享保時代。元禄バブルの後始末で、倹約が普及。その倹約を
率先したのが将軍・吉宗。けれど緊縮政策は物価下落を招き、
それまで、ついぞ起きなかった一揆も、多発するようになりました。

やむにやまれぬ状況で、それまでの倹約令と真逆のインフレ政策。
吉宗の心中も、穏やかではなかったでしょう。けれど、貨幣流通量が増え、
物価が下がらない、という信念が広がるにつれ、経済活動が再び活発に。
江戸は活気を取り戻しました。

春
April

桐朋高校(7)

もう一年、ガンバってみます。

そう言って先月、爽やかに去っていった桐朋生。彼が渋谷教室の休憩時間に。
てっきり、予備校の授業がつまらなくて、愚痴でも言いにきたのかと思いきや。

今、早稲田に通ってます。
え?

聞いてると、早大・教育に、繰り上げ合格になったとか。
今は、教員かメディアの進路を考えてるようです。

もともと広い視野をもった男子。できれば、早く次の段階に行ってほしい、
というのが、私の本音。東大にこだわるのも、一つの考え方ですが、
早大に受かったので行く、という彼の判断には、私も大賛成。

一般教養の英語も始まったそうです。大学の英語は、どの卒業生に聞いても、
ヘタレ授業と相場が決まってますが、彼が受けてる授業は違います。
なんでも、フォークナーの小説がテキスト。これはスゴイ。

昨年、渋谷の東大クラスで、いくつもの小説を、みんなで読み通しました。
その訓練は大学受験のためではありましたが、本来は、原書を自由に
読みこなすためのもの。それを今、実感してくれてるでしょう。

これから小説を読んでるうちに、塾で習った英単語が出てくるたびに、
切磋琢磨したライバルたちのことを、思い出すことでしょう。

ケーキ
Golden Week

人民元と国際金融のトリレンマ

人民元がIMF準備通貨に加わることが、現在、議論されてます。
IMFは現在、準備通貨としてドル、ユーロ、円、ポンドの四通貨を採用。
それに人民元を加えるかどうか、という議論。

アジア貿易での人民元・使用は確実に増加しつつあり、
その意味では、IMFによる人民元・採用も、時間の問題に見えます。

けれど人民元はドル・ペッグ。中国は事実上、固定相場制。
国際金融のトリレンマでは、固定相場制、自国の金融政策、
自由な資本移動の三つを立させることができません。

およそ先進国で自国の金融政策、自由な資本移動を放棄することは
考えられませんから、日本やアメリカは固定相場制を放棄。
欧州も同じです。

けれど中国は固定相場制を維持。それ故、資本移動に大幅な規制が
かかります。まさに発展途上国・経済。

自由な資本移動もできない国の通貨が、IMFの準備通貨になるとは、
普通、考えられません。中国はまず、ドル・ペッグを外し、先進国・経済の
下地を整えてから、人民元を宣伝し直すべきでしょう。

青
rain

広尾学園高校(2)

新宿教室の授業後、二人の男子。よく見ると、広学生。センター試験のできが、
良くなかったと聞いた後、彼らから音沙汰なし。どうしてるのかな、と
思ってました。そんな二人が報告に。というわけで、
近くのコーヒー屋に行くことになりました。

聞けば、二人。センター試験の結果もあって、国立大はダメだったようです。
けれど、私大に合格。今はそこに通ってます。上智・ドイツ語と、明大・商。
キャンパス・ライフはそれなりに楽しいとか。

語学と商学。実は、この二つの勉強を組み合わせれば、強力な武器。
銀行、商社、メーカー・・・およそ実務の、ほぼ全ての分野に道が開けます。
もちろん一人で、どちらの勉強もマスターすることがベストですが、
実際には、なかなか。

というわけで、今後も二人で情報交換することを、私は強力に推奨。
それぞれが自分の専攻を進みながら、互いに補完すること。
将来のビジネスも見据えて。

大学時代の友人関係は、ドライなもの。クラスだって、どうせ途中で空中分解。
けれど高校時代、朝から晩まで一緒に過ごした経験は、ずっと強い絆を
与えてくれます。その絆が、単なる友情にとどまらず、将来の
ビジネスにもつながるなら、これは大きな財産。
今後の二人の進路に注目です。

チューリップ
Zukunft

農林中金の資産運用

「JAバンク」で知られる農林中金。全国に店舗を構え、預金量は九十兆円。
この預金量は、ゆうちょ銀行、三菱東京UFJ銀行に次ぎ、三位。
三井住友銀行も凌ぎます。

農林中金なわけですから、預金量のかなりを農業融資に向けてると、
普通は思うところ。けれど農林中金の農業融資・割合は、なんと1%。

農林中金・融資の三割は、準会員への融資。これは、準会員が
家、車などを購入する時の融資。農業と関係ありません。

六・五割は資産運用。その内訳は、国内外の債券、株式。九十兆円の
六・五割ですから、五十八兆円。農林中金が債券市場、株式市場に与える
影響は大。やろうと思えば、農林中金。ある国の債券、株式を大量に
買い込み、いざとなったら「売るぞ」と脅すこともできるわけです。

もはや、農林中金はヘッジ・ファンド。資産運用から、そこそこの利益を
計上し、JAを牽引。JAについて、農業部門は赤字でも、
金融部門は黒字、というのはこういうこと。

農林中金は本来、資産運用のために設立されたわけではありません。
農業融資のための金融機関。本来の役割から逸脱してるのは、明らか。

安倍内閣で始まった農協改革。JA全中は既に、実質的な権限を奪われて
しまいました。いずれ、農林中金にも厳しい目が向けられることでしょう。

蓮華草
April

東京女学館高校(4)

三学期、二名いた女学館生。春期講習から、もう一名、通い始めました。
水曜日の渋谷・私立クラス。三名の女学館生が集まりました。毎年、
来ても一名くらいの女学館生。こんなに集まるとは驚きです。

学校でも、そこそこ鍛えられ、塾に来なくても、MARCHなら入れる彼女たち。
それでも来塾するからには、それなりの目標を胸に秘めてるのでしょう。

女学館生らしく、おとなしい三人。けれど、目標もって来塾。ボンヤリした
子供には、時間の使い方など、分かりません。彼女たちが、その子供時代を
脱しつつある今、彼女たちの陶冶と矯正に手を貸すことは、
意味あることでしょう。

チューリップ3
filles

JA全中、社団法人へ

全国に七百ほどある農協。それを束ねてきたJA全中。農政の司令塔として、
長年、機能してきました。政治力も備え「農水族」と呼ばれる国会議員を輩出。
その影響力は、時の首相も無視できないほど。

しかし、JA全中。今回、監査権、指導権を取り上げられ、一般の社団法人に
なることが決まりました。安日首相が強力に進める農協改革の第一歩。
これを受けて、JA全中・会長が今月、任期を二年ほど残して辞任。
記者会見では「今後の改革に期待したい」と言いながら、
涙をこぼす場面も。

農協を通して肥料、農機具を買えば、普通に買うより高くつき、若者が
新しい試みにチャレンジすれば、農協が悉く潰してきた、これまでの農政。
JA全中に今、改革の手が入ったとしても、フシギではありません。
むしろ遅きに失したと言えるでしょう。

減反政策にあぐらをかき、米を作らなければ、お金がもらえるという、
おかしな農政。もうこれ以上、続けることはできません。

本気でやれば、日本の農業は、まだまだ強くなれるはず。
今回の改革は、その第一歩でしょう。

白
white

日経平均、2万円超え

「1ドル120円」の記事で、日経平均が2万円にいきそうだ、と書きましたが、
それが当たりました。昨日、前場で2万円を超え。ニュースでも
報道されましたから、見た人も多いでしょう。

ただし、それを見越して、1万8000円くらいから、新規に買えた
個人投資家は、ほとんどいないでしょう。この二カ月ほどは、
プロどうしの勝負となりました。

日経平均の今後については、私もなかなか予想できません。
一般的には、長期政権は株価上昇をもたらしますから、
長期で持つなら、今、まだ買いなのかもしれません。

けれど、ここまでくれば、調整が入ります。昨日も、2万円を超えた後、
すぐに利益確定の売りに押され、日経平均は下落。いずれにせよ、
今は「持ってる人はホールドで」という相場。

今回の活況を逃した人も、ガッカリする必要はありません。
タイミングの良い時期は、今後、いくらでも訪れます。
焦りは禁物です。

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