青高の二年生(4)
白陵の卒業生
横浜教室の授業前、東大・女子が挨拶にきました。この春で大学・卒業。
就職も決まってます。兵庫・白陵の出身。もちろん教え子ではありません。
彼女が一年生の時、塾でアルバイトを始め、同じ兵庫・出身ということで、
話し始めました。今回、塾をやめるにあたり、一番、話した私に、
一言、何か言いたかったのでしょう。
このブログを始めたのも、四年前。東大記事の多くを、実は彼女に負ってます。
貴重な情報源がなくなることは、私にとってもサビしい限り。
けれど卒業ということで、しかたありません。
就職先は大手・繊維会社。炭素繊維にみられるように、繊維は今後、
日本経済を引っ張る分野の一つ。その分野を選ぶ目は確かです。
塾で学んだ接客も、思わぬところで役立ってくれるでしょう。
さあ、今までは人の背中を見てきました。これからは自分の背中を見せる番。
舞台は世界。無限に広がります。深呼吸して、走り始めましょう。

ume
就職も決まってます。兵庫・白陵の出身。もちろん教え子ではありません。
彼女が一年生の時、塾でアルバイトを始め、同じ兵庫・出身ということで、
話し始めました。今回、塾をやめるにあたり、一番、話した私に、
一言、何か言いたかったのでしょう。
このブログを始めたのも、四年前。東大記事の多くを、実は彼女に負ってます。
貴重な情報源がなくなることは、私にとってもサビしい限り。
けれど卒業ということで、しかたありません。
就職先は大手・繊維会社。炭素繊維にみられるように、繊維は今後、
日本経済を引っ張る分野の一つ。その分野を選ぶ目は確かです。
塾で学んだ接客も、思わぬところで役立ってくれるでしょう。
さあ、今までは人の背中を見てきました。これからは自分の背中を見せる番。
舞台は世界。無限に広がります。深呼吸して、走り始めましょう。

ume
進まない日朝交渉(3)
イスラム国・人質事件で日本の外交資源は大きく消費され、昨年から
断続的に行われてた日朝交渉は、完全に宙に浮いた形となりました。
国民の関心が集まった今回の人質事件。けれど、もっと悪質で、
大規模だった北朝鮮による拉致事件にまで、
関心が広がることはありませんでした。
官邸前にデモに集まった者たち。彼らの誰一人、総連にデモをかけることは
ありません。今も北朝鮮で苦しんでる日本人が、数百名もいるというのに。
デモの人々は、たいてい護憲派、反原発。無責任な者たちです。
北朝鮮政府は、今回の事件の推移を注視してたはず。今回の事件への関心が、
北朝鮮による拉致事件へと発展することを、何より恐れてたでしょう。ところが、
メディアも世論も、そうはなりませんでした。日本人の愚かさに、
北朝鮮政府は、胸をなでおろしました。
総連も、今まで通り、九段で業務を続けます。それについて、
疑問を持つ日本人も、やはりほとんどいません。
北朝鮮による拉致問題など、そもそもなかったとか、拉致被害者・家族は全員、
嘘をついてるとか、日本も朝鮮半島でひどいことをしたのだから、数百名、
さらわれたってしかたないとか、耳を疑うような意見が、今だ聞かれます。
結局、今回の人質事件。ショーの要素があったから、みんな面白がっただけで、
北朝鮮にさらわれたまま、今も苦しみ続けてる同胞に、思いを馳せることなど、
ありません。

sky
断続的に行われてた日朝交渉は、完全に宙に浮いた形となりました。
国民の関心が集まった今回の人質事件。けれど、もっと悪質で、
大規模だった北朝鮮による拉致事件にまで、
関心が広がることはありませんでした。
官邸前にデモに集まった者たち。彼らの誰一人、総連にデモをかけることは
ありません。今も北朝鮮で苦しんでる日本人が、数百名もいるというのに。
デモの人々は、たいてい護憲派、反原発。無責任な者たちです。
北朝鮮政府は、今回の事件の推移を注視してたはず。今回の事件への関心が、
北朝鮮による拉致事件へと発展することを、何より恐れてたでしょう。ところが、
メディアも世論も、そうはなりませんでした。日本人の愚かさに、
北朝鮮政府は、胸をなでおろしました。
総連も、今まで通り、九段で業務を続けます。それについて、
疑問を持つ日本人も、やはりほとんどいません。
北朝鮮による拉致問題など、そもそもなかったとか、拉致被害者・家族は全員、
嘘をついてるとか、日本も朝鮮半島でひどいことをしたのだから、数百名、
さらわれたってしかたないとか、耳を疑うような意見が、今だ聞かれます。
結局、今回の人質事件。ショーの要素があったから、みんな面白がっただけで、
北朝鮮にさらわれたまま、今も苦しみ続けてる同胞に、思いを馳せることなど、
ありません。

sky
朝鮮総連・本部ビル売却問題(3)
朝銀信用組合が総連・本部ビルを事実上の担保として行った杜撰な融資。
その額は、分かってるだけでも六百三十億円。それらが不良債権となり、
本部ビルは競売にかけられました。
奇妙な落札者が現れては消え、昨年、四国・高松の不動産会社マルナカが
二十二億円で落札。総連・立ち退きが決まったかに見えました。
ところが今回、マルナカは本部ビルを、なんと四十四億円で、山形の
不動産会社に転売。この山形の不動産会社が、総連と賃貸契約を結び、
総連は今のまま、九段で業務を続けることになりました。
これに先立ち、総連は移転先と目されてた文京区のビルを売却。
得た資金を今回の転売に使ったとされてます。これについて、
総連からのコメントはありません。
昨年末から、総連が立ち退き準備を全くしてないことが、ウォッチャーには、
話題になってました。恐らく、山形の不動産会社もダミー。
総連は手品のように、本部ビルを取り返しました。

pasture
その額は、分かってるだけでも六百三十億円。それらが不良債権となり、
本部ビルは競売にかけられました。
奇妙な落札者が現れては消え、昨年、四国・高松の不動産会社マルナカが
二十二億円で落札。総連・立ち退きが決まったかに見えました。
ところが今回、マルナカは本部ビルを、なんと四十四億円で、山形の
不動産会社に転売。この山形の不動産会社が、総連と賃貸契約を結び、
総連は今のまま、九段で業務を続けることになりました。
これに先立ち、総連は移転先と目されてた文京区のビルを売却。
得た資金を今回の転売に使ったとされてます。これについて、
総連からのコメントはありません。
昨年末から、総連が立ち退き準備を全くしてないことが、ウォッチャーには、
話題になってました。恐らく、山形の不動産会社もダミー。
総連は手品のように、本部ビルを取り返しました。

pasture
海城の二年生(2)
武蔵高校(18)
西高校(22)
筑波大学附属駒場高校(4)
ロング・ターム・キャピタル・マネジメント
金融界では今も語り草になってるファンド。"Long Term Capital Management"を
短くして"LTCM"。1998年に破綻。世界経済に大きな影響を与えました。
今、振り返れば、LTCM破綻は十年後のリーマン・ショックを
先取りしてたと言えなくもありません。
1994年、アメリカで運用開始。ソロモン・ブラザーズ債券部門でトップ成績を
取り続けたトレーダーが、満を持して設立。二人のノーベル経済学賞・受賞者を
メンバーに加え、その陣容は「ドリーム・チーム」と呼ばれました。
最新の金融工学を駆使。四年間、着実なリターンを叩き出し、
運用額もドンドン膨らみます。各国の年金基金も出資。
そのことが破綻時の影響を大きくしました。
とはいえ金融工学。ひいては経済学。この世の複雑な事象を単純モデルに
置き換え説明。分かりやすくてよいのですが、現実に当てはまりません。
やがて1997年アジア通貨危機、1998年ロシア通貨危機。二十世紀末、
新興国経済がパンク。この状況にLTCMが計算して出した答えは。
新興国・危機は短期で収束する。
LTCMは先進国・債券を猛然とカラ売り、新興国・債券を買い始めました。
けれど現実はLTCMの思惑とは裏腹に、経済危機は悪化。
レバレッジを大きくかけてたため、数カ月でLTCMは破綻。
投資家は資金をパーにされました。
LTCMの破綻直後、世界経済は底を打ち、回復。これを見て、
LTCMメンバーは裁判で「LTCMが狙い撃ちされた」と述べましたが、
根拠はなく、誰も耳を貸しませんでした。
「ロング・ターム」は「長期」ということ。長く保有してもらえるファンドを
目指したLTCMでしたが、四年で破綻。金融工学、経済学への根本的な疑問を
投げかけました。ノーベル経済学賞・受賞者が二人もいて、そのファンドが
破綻しては、笑うに笑えないでしょう。
その昔、ケインズは自らの理論を市場に当てはめ、結果を出しましたが、
そんな経済学者は稀。たいていの経済学者はモデルと数式の整合性だけで、
学者になった者たち。市場も、現実も、何も知りません。自分の理論を
現実で試すなど、できるはずありません。口先だけのヘタレばかり。
LTCMメンバーのように、理論の実践を試みる者がやっと現れたかと
思えば、大失敗。経済学者の言葉など、割り引いて聞くべき。
LTCM破綻は、それを教えてくれます。

cake
短くして"LTCM"。1998年に破綻。世界経済に大きな影響を与えました。
今、振り返れば、LTCM破綻は十年後のリーマン・ショックを
先取りしてたと言えなくもありません。
1994年、アメリカで運用開始。ソロモン・ブラザーズ債券部門でトップ成績を
取り続けたトレーダーが、満を持して設立。二人のノーベル経済学賞・受賞者を
メンバーに加え、その陣容は「ドリーム・チーム」と呼ばれました。
最新の金融工学を駆使。四年間、着実なリターンを叩き出し、
運用額もドンドン膨らみます。各国の年金基金も出資。
そのことが破綻時の影響を大きくしました。
とはいえ金融工学。ひいては経済学。この世の複雑な事象を単純モデルに
置き換え説明。分かりやすくてよいのですが、現実に当てはまりません。
やがて1997年アジア通貨危機、1998年ロシア通貨危機。二十世紀末、
新興国経済がパンク。この状況にLTCMが計算して出した答えは。
新興国・危機は短期で収束する。
LTCMは先進国・債券を猛然とカラ売り、新興国・債券を買い始めました。
けれど現実はLTCMの思惑とは裏腹に、経済危機は悪化。
レバレッジを大きくかけてたため、数カ月でLTCMは破綻。
投資家は資金をパーにされました。
LTCMの破綻直後、世界経済は底を打ち、回復。これを見て、
LTCMメンバーは裁判で「LTCMが狙い撃ちされた」と述べましたが、
根拠はなく、誰も耳を貸しませんでした。
「ロング・ターム」は「長期」ということ。長く保有してもらえるファンドを
目指したLTCMでしたが、四年で破綻。金融工学、経済学への根本的な疑問を
投げかけました。ノーベル経済学賞・受賞者が二人もいて、そのファンドが
破綻しては、笑うに笑えないでしょう。
その昔、ケインズは自らの理論を市場に当てはめ、結果を出しましたが、
そんな経済学者は稀。たいていの経済学者はモデルと数式の整合性だけで、
学者になった者たち。市場も、現実も、何も知りません。自分の理論を
現実で試すなど、できるはずありません。口先だけのヘタレばかり。
LTCMメンバーのように、理論の実践を試みる者がやっと現れたかと
思えば、大失敗。経済学者の言葉など、割り引いて聞くべき。
LTCM破綻は、それを教えてくれます。

cake