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北朝鮮のミサイル発射

北朝鮮は今年に入り、三十三発のミサイル発射。主に日本海。
日本は目前の海にミサイル打ちこまれ続けてます。

G20でも三発のミサイル。開催国・中国のメンツ潰しました。
メンツ潰された中国、沈黙。北朝鮮は中国相手に、
堂々たる脅し外交。

で、日本政府は? 厳重な抗議、それだけ。北朝鮮は鼻で笑ってる
でしょう。武力なき国に外交力なし。北朝鮮は今、声高に
拉致問題は解決ずみ。そして日本政府は、遺憾の意。

普段、戦争反対を叫ぶ護憲派。どうして朝鮮総連にデモかけない
のでしょうか? 昨秋、安保法制議論では、国会前に集まり、
あれほどドンチャン騒ぎやったくせに?

あるいは民進党、日本共産党。安保法制を「戦争法」と呼ぶなら、
その何倍もの武力行使である北朝鮮の核実験、ミサイル発射を、
口きわめて非難しなければならないはず。
そんな非難、寂としてありません。

日本に数万人いる北朝鮮系の在日朝鮮人。祖国の横暴に関し、
いいかげんにしろ、と自由な日本から発言してもよさそうなもの。
戦後・七十一年、そんな声一つなし。

結局、護憲派の本質は、こんなもの。言うこときかない相手に、
話しあいだの、国連だの、全く通用しません。
拉致問題の解決も、遠い夜明け。

鉄緑もみじ
early autumn

進まない日朝交渉(5)

安保法制の参議院・採決が大詰め。国会前では、あいかわらず護憲派の
デモ。結局、国会論議で、拉致問題が語られることは、ありませんでした。

憲法九条あればこそ、拉致され、そして数十年間、取り返せなかった同胞。
その問題が、全く取り上げられなかったことが、私にはフシギでなりません。

護憲派は「戦争法案」と言いながら、北朝鮮による拉致については、
一言もありません。中国の南シナ海への進出についても、沈黙。
人権だの戦争反対だの言うなら、まず朝鮮総連や、中国大使館に
デモをかけるべきでは、ないでしょうか?

もちろん、彼らに、そんな度胸は、ありません。首相官邸や、国会前なら、
何もしてこないと安心してるから、どんちゃん騒ぎ。

最近、社民党の集会で「拉致より憲法」という言葉が飛びだしました。
いかにも、彼らが言いそうなこと。この倒錯を、誰も、何とも
思わないのでしょうか?

社民党の前身、旧・日本社会党は、北朝鮮ベッタリ。彼らは平成十四年、
五名の拉致被害者が帰ってくるまで「拉致問題は、家族のいいがかり」
と言い続け、HPでも、堂々と掲載。その後、謝罪の言葉も、
ありません。

護憲派の真の姿は、こうした親北、親中。自分でどう思ってるかは
分かりませんが、外国勢力に、いいように操られてます。

護憲派=平和を愛する人でなく、護憲派=親北・親中。
共産主義者です。日本より、北朝鮮、中国が好きな者たち。
日本人がどうなろうと、何とも思ってません。

与党は、どうして、反対派の親北、親中姿勢をあぶりだし、拉致被害者を
国会に呼んで、日本に憲法九条があるから、取り返せない、
と証言させなかったのでしょうか?

今、インテリジェンスの間では、北朝鮮が、生きてる拉致被害者を殺し、
その体液を、別な死体に混ぜ、証拠として出してくるのではないか、
という話が囁かれてます。北朝鮮なら、やりかねないでしょう。

戦争法案だの、徴兵制だの、愚かなデマに騙されてはなりません。
今回の安保法制では、今までと、ほとんど何も変わらないし、せいぜい、
米軍の後方で、機雷除去や補給活動ができるだけ。安全な場所に
限定します、などという、国際的に笑われるような法案。

本来なら、自衛隊の違憲性をシッカリ見つめ、自衛隊を必要と思うなら、
日本国民は今、改憲に動くべきです。それが筋です。

けれど、安保法制ごときで、これほど愚かな反対運動が起きるのを
見れば、与党のやり方も、やむをえなかったのかな、
そう思わずにいられません。

収穫
rice field

進まない日朝交渉(4)

昨年、うっすら解決の糸口が見えたかに思えた日朝交渉。
結局、今までと同じく、北朝鮮の駆け引き。日朝交渉は
完全に頓挫。出口が分からなくなってしまいました。

国会前で、安保法制・反対、戦争法案・反対を叫んだ人権派。彼らは、
同じ日本人が北朝鮮に拉致された問題については、驚くほど冷淡。
あるいは中国で今も行われてる、チベット、ウィグル、南モンゴルの
強烈な民族浄化についても、一言もありません。

彼ら人権派が、朝鮮総連、中国大使館の前でデモしたなど、私は
聞いたことがありません。彼らの行動は、結果から見れば、
外国勢力を利するもの。要するに、売国奴です。

国会前だけではありません。沖縄の基地、各地の原発に集まっては、
狂ったような反対運動をやってるのは、みんな、同じような人権派。

彼ら人権派がのさばるのは、日本国民が、なんとなく彼らに同調してる
からです。日本国民は、拉致された同胞について、あるいは隣国で
人権弾圧されてるチベット人、ウィグル人、モンゴル人について、
驚くほど無関心。

津川雅彦の「必ず取り返す」というポスターだけは、最近、いろんな
場所で見るようになりましたが、それも、それだけ。日本国民は、
拉致問題など、ないかのよう。そして日本共産党が流す「戦争法案」
というデマにコロッと騙され、そんな自分に何の疑問も持ちません。

同胞が拉致されてる事実を、なぜ真剣に考えないのでしょうか?
隣国の猛烈な人権弾圧について、なぜ沈黙するのでしょうか?

中国が南シナ海で大きな飛行場を不法に建設。東シナ海の国境線でも、
海底資源の盗掘を開始。これらが外交的な「話し合い」で解決する
でしょうか? 「話し合い」で横田めぐみさんを、取り返せるでしょうか?

安保法制・議論、そして改憲・議論の根本には、拉致問題があるべき
です。そして、今も助けを待ってる拉致被害者が、今も北朝鮮に
いることを、私たちは片時も忘れてはなりません。

滝
waterfall

進まない日朝交渉(3)

イスラム国・人質事件で日本の外交資源は大きく消費され、昨年から
断続的に行われてた日朝交渉は、完全に宙に浮いた形となりました。

国民の関心が集まった今回の人質事件。けれど、もっと悪質で、
大規模だった北朝鮮による拉致事件にまで、
関心が広がることはありませんでした。

官邸前にデモに集まった者たち。彼らの誰一人、総連にデモをかけることは
ありません。今も北朝鮮で苦しんでる日本人が、数百名もいるというのに。
デモの人々は、たいてい護憲派、反原発。無責任な者たちです。

北朝鮮政府は、今回の事件の推移を注視してたはず。今回の事件への関心が、
北朝鮮による拉致事件へと発展することを、何より恐れてたでしょう。ところが、
メディアも世論も、そうはなりませんでした。日本人の愚かさに、
北朝鮮政府は、胸をなでおろしました。

総連も、今まで通り、九段で業務を続けます。それについて、
疑問を持つ日本人も、やはりほとんどいません。

北朝鮮による拉致問題など、そもそもなかったとか、拉致被害者・家族は全員、
嘘をついてるとか、日本も朝鮮半島でひどいことをしたのだから、数百名、
さらわれたってしかたないとか、耳を疑うような意見が、今だ聞かれます。

結局、今回の人質事件。ショーの要素があったから、みんな面白がっただけで、
北朝鮮にさらわれたまま、今も苦しみ続けてる同胞に、思いを馳せることなど、
ありません。

空
sky

進まない日朝交渉(2)

北朝鮮No.2張成沢が粛清されてから、中朝関係は悪化の一途。
少なくとも、そう報道されてました。張成沢が中国との交渉窓口だった
わけですから、これも当然でしょう。両国の首脳会談も行われてません。

ところが、驚いたことにインテリジェンス情報によると、中朝貿易は今、
増加傾向。中国は北朝鮮の良質な石炭を輸入。しかも韓国との特区貿易も
増え始めてますから、北朝鮮に、喉から手が出るほど欲しい外貨が流入。

昨春、北朝鮮がいきなり日本政府に「拉致問題について調査する」と
伝えてきたのも、日米韓の経済制裁がきき、外貨不足が深刻化したから。

ところが昨秋、この交渉が完全にストップ。どうやら北朝鮮の経済的余裕が
このストップの理由だったようです。よそから外貨が入ってくるなら、
めんどうくさい拉致問題でムリする必要ない、ということ。
北朝鮮は急速に冷めた態度を見せ始めました。

一説には、日朝の関係改善に危機感を抱いた中韓・両国が北朝鮮との
貿易増加によって、日朝宥和、拉致問題・解決に楔を打ち込もうとした、
と言われてます。中韓なら、いかにもやりそうなこと。というより、
これが国際政治。拉致問題は日朝だけの問題ではありません。

白
white

進まない日朝交渉

五月から始まった日朝交渉。ここにきて、完全に行き詰まり。
北朝鮮は国連で「拉致問題は完全に解決済み」と触れ回りました。
国連総会で人権問題を批判されると「日本を丸ごと、焦土化する」と
発表。交渉もなにもあったものでは、ありません。

一体、このような朝鮮人が、日本国憲法が謳う「平和を愛する諸国民」
でしょうか? 護憲派はそれでも「国際紛争は外交で」などと無責任に
主張するのでしょうか? 現実を見てないと言わざるを得ません。

結局、武力行使できない国は、このようになめられるわけです。
日本が平和憲法をもって六十数年。日本を見習って、武力放棄の原則を
取り入れた国は、一つもありません。日本の能天気を各国は笑ってます。

「私は人を信じる」とか言いながら、ドアに鍵かけない人がいれば、
ああ、立派だな、でなく、バカにされるだけでしょう。国家規模でも、
同じこと。一体、いつまで、こんな欺瞞を続けるのでしょう。

小笠原に大挙して現れた中国船。護憲派は、あの光景を見ても、
何も思わないのでしょうか? 南シナ海で中国がドンドン
橋頭堡を作ってるのを見て、平気でしょうか?

護憲派は時に、安倍内閣を「軍国主義」などと言いますが、中国の方が、
よっぽど軍国主義。しかも日本の護憲派は中国、北朝鮮の軍国主義に
ついては全く沈黙。どう説明するのでしょうか?

中国も北朝鮮も、国際法など全く通じない国。アメリカすら、
いつまで日本に味方してくれるか、分かりません。

進まない日朝交渉。毅然たる態度を取れない日本。
平和憲法の欺瞞と哀しさを感じずにはいられません。
今の高校生たちは、こんな未来を選ぶのでしょうか?

柿
December

拉致問題と外務省

現在、日朝交渉を担当してるのは外務省。拉致被害者・家族と
外務官僚の間には緊密な連携があるはずだと、
一般的には思われているでしょう。

ところが拉致被害者・家族と外務官僚の間には、大きな不信があります。
このことを報じるメディアは、ほとんどありません。

日朝交渉の担当を、外務省でなく警察にしてほしい。

拉致被害者・家族の集会で、よく聞かれる発言です。家族は外務省による
交渉に、ほとんど期待していません。信じられない話ですが、外務省にとって、
日朝交渉の第一目的は、拉致被害者・帰国でなく、日朝・国交正常化。
国交正常化のためには、拉致問題で、あまりこじれたくない、
というのが外務省の本音。

そこには、自国民をなんとしてでも取り返そうという、
外務官僚なら、当然持つはずの気概のかけらもありません。

東大などを出て、難しい外交官試験をパスした外務官僚たち。けれど、
やってることは、驚くほど売国的。拉致被害者・家族の集会では
「外務省こそ最大の敵」という、一般人が聞いたら、
目を丸くするような言葉まで飛び出します。

今回のAPECでも、安倍首相は北京で侮辱された格好。その姿が、
全世界に流れました。もちろん、非礼は中国人にあるのですが、
外務官僚は一体、どんな事前折衝を行ったのでしょう。

あのような対応をされるのなら、そもそも会う必要など、
なかったのではないのでしょうか。

拉致問題に戻りましょう。外務官僚の姿勢には、今一度、
厳しい視線を投げるべきです。拉致被害者・帰国こそ、
外務省の第一目的であることを確認する必要があります。

つぼみ
Glucklichkeit

臨時国会での外相・答弁

今月末まで開かれる臨時国会。次世代の党の三宅博(みやけ ひろし)
衆議院議員が質問に立ちました。岸田外相に朝鮮総連と拉致問題の
関係について質問。すると外相は。

朝鮮総連は、拉致に関与していたと認識しております。

数百名の日本人が北朝鮮に連れ去られた拉致問題。組織的拉致に
朝鮮総連が関与しなかったはずがないというのが、一般的な見方。
今回の外相・答弁により政府としても、朝鮮総連の拉致関与を
認めたことになりました。

九段にある朝鮮総連・本部ビルは現在、競売中。最近、新たな落札者が
決まりました。本部ビル・売却問題については、これまでも奇妙な落札者が
次々と現れては破談。今回の落札者も、四国の企業というだけで、
詳しいことは不明。新しい本部は文京区に確保されてる模様。

現在、進行中の日朝交渉。その席でも、本部ビル・売却問題は、
必ず議題になってます。この問題で、北朝鮮に譲歩してはなりません。

港の夜明け
dawn

日朝交渉の行方

北朝鮮には通常の国家予算とは別に「独裁者・口座」があります。
原資は外貨で、独裁者だけが使える口座。
現在の独裁者はキム・ジョンウン。

八年前の2006年まで、朝鮮総連から毎年、この口座に二千億円の
資金が送られてました。この資金により、北朝鮮・独裁者は贅沢に暮らし、
忠誠を誓う部下を、高価な贈り物で籠絡。体制を維持してきました。
その仕組みの一部については、今年五月、NHKが報道。

ところが2006年、北朝鮮が核実験を実行。折しも、第一次・安倍内閣の頃。
日本政府は、朝鮮総連から北朝鮮への送金を事実上、禁止。
北朝鮮に日本からの資金が届かなくなりました。

そして今年。拉致被害者の再調査について、北朝鮮が応じてきました。
過去の悪業を反省したからではなく、独裁者・口座がいよいよ、
枯渇してきたから。このままでは体制を維持できません。

現在、行われてる日朝交渉で、北朝鮮が日本政府に
何度も経済制裁・解除を求めてるのも、このためです。

帰国させる拉致被害者は、できるだけ少なく。
日本政府からもらう利益は、できるだけ多く。

これが北朝鮮の変わらない方針。拉致被害者を多く
残しておけば、次にせびるチャンスも生まれます。

拉致被害者・家族が今、日本政府に対し、安易に妥協しないこと、
ピョンヤンへ行かないことを要請してるのも、こうした状況を見切ってのこと。
被害者に一刻も早く、帰ってきてほしいと毎日、願ってる彼らが、
そう言うのだから、政府も耳を傾けねばならないでしょう。

ジャガイモ
autumn

拉致問題と日本共産党

北朝鮮が五月、拉致被害者の全面・再調査を約束。そして七月、
夏の終わりか秋の始めに結果を発表すると約束しました。

これで、やっと、みんな、帰ってくるんじゃないか。

そう思った国民も多かったでしょう。けれど、もう十月。北朝鮮は、
うんともすんとも、言ってきません。報道では、日本政府に、
さらなる譲歩を求めてる模様。

数百人の日本人がさらわれ、数十年も経ってしまった拉致問題。
こんなことをされれば、普通の国家なら、宣戦布告して、
取り返しにいくところ。

けれど、日本には平和憲法があります。そんなことはできません。
「話し合いによる解決」が唯一の方法。とはいえ、交渉相手が
北朝鮮のような国の場合「話し合いによる解決」など、ムリ。
それが今回、浮き彫りになりました。

自国民を多数、拉致され、その一部を帰国させるためだけにでも、
多額の経済援助をせびられる日本。おかしくないでしょうか?
犯人は北朝鮮なのに?

拉致問題を日本の国会で最初に取り上げたのは、日本共産党の
橋本敦・参議院議員。当時の国家公安委員長から「拉致の疑いが濃厚」
という答弁を引き出しました。日本政府が初めて、拉致問題を公式に
認めたわけです。この点で、共産党の功績は大きいでしょう。

ところが共産党。この後、拉致問題については、ほとんどアクションなし。
拉致被害者の集会が超党派で開かれても、日本共産党が
代表者を送ることは、ついぞありません。

護憲を唱える共産党。拉致問題を突き詰めれば、平和憲法の
欺瞞に行きつき、護憲の姿勢を取れなくなる、とふんでのこと。

在日朝鮮人の集会には、毎回、市田議員が顔を見せても、
拉致被害者の集会で、共産党議員が熱弁をふるうことなど、
全くありません。

七十年前の慰安婦については、その人権を声高に論じ、
朝日新聞と一緒になって、日本人を貶め続けてきた日本共産党。
なのに、目の前で拉致され、困ってる日本人・拉致被害者については、
知らん顔。その人権感覚は、今一度、問い直されるべきでしょう。

稲穂
harvest

北朝鮮の権力闘争

北朝鮮のNo.2張成沢が粛清されて半年。
真相がうっすらと明らかになってきました。

北朝鮮では初代・金日成の頃から組織指導部に権力が集中し始めました。
息子・金正日が部長となり、実質的に政策を決定、遂行。
父子体制が二十年ほど続きました。

1994年、金日成が死亡した時、二代目・金正日には二十年の
指導者キャリアがあったわけです。権力移譲は盤石。あの時、
日本では、ほとんどの北朝鮮ウォッチャーが「北朝鮮は、
これですぐに崩壊する」と言ってましたが、外れました。

金正日・体制になってから、組織指導部・部長ポストは空席のまま、
副部長・数名が金正日を支える状況。2011年末まで続きます。
そして金正日が死亡。息子・金正恩が後継。この時、No.2として
登場したのが張成沢。中国と太いパイプを持つ人物。
中国にならって改革・開放を主張。

張成沢は組織指導部とは犬猿の仲。金正日の存命時、既に命がけの
権力闘争が始まってました。2012年、発足した三代目の金正恩・体制。
張成沢は、No.2として、組織指導部を廃止、首相制を導入しようと画策。

もちろん首相に就任するのはNo.2である自分。トップである金正恩の
了解も取り付けました。張成沢は満を持して体制変更の意図を記した
手紙を中国・指導部に送ります。ところがこの手紙が命取りに。

経緯は不明ですが、中国・指導部に送ったはずの手紙が、なんと
組織指導部に渡ってしまいました。張成沢が描く首相制が発覚。
これが「反党・反革命運動」と断定され、断罪。
了解してたはずの金正恩も知らん顔。

張成沢は異例のスピードで処刑。最終的に、
組織指導部が権力闘争を勝ち抜きました。

竹林
bamboo

統一戦線部

日朝会談で登場する北朝鮮代表の面々。ほとんどは統一戦線部。
国家保衛部は一名しかいません。分かりやすく言うと、統一戦線部は
対外工作機関。国家保衛部は国内監視機関。

平成十四年の小泉・元首相の訪朝時、統一戦線部は拉致関与の発表に反対。
自分たちの秘密工作を発表することなど、統一戦線部にはできない相談。
この時は、金正日の鶴の一声で、発表が決まりました。

統一戦線部が交渉を担当してること自体、日朝会談の行方に、暗雲立ち込める
というもの。北朝鮮・指導部の中で、拉致被害者の全員帰国を主張してたのは
張成沢。改革・開放路線でした。そんな彼も粛清。

日朝会談の行方、今秋にも予定される安倍首相の訪朝。
どんな成果が得られるか、全く予想できません。

花
fact

北朝鮮、ノドン・ミサイルを発射(2)

三月二十八日に中国・瀋陽で行われた日朝・赤十字会談。
二日前の三月二十六日、北朝鮮はノドン・ミサイルを発射。
ノドン・ミサイルは日本を射程に入れたミサイル。
日本への威嚇です。

日本政府は北朝鮮に抗議表明しながらも、赤十字会談を実行。
北朝鮮はミサイル発射によって、会談への日本の本気度を計測。

最近、北朝鮮は何度もミサイルを発射してますが、日本に届かない
ものばかり。日本を想定してない、というメッセージ。逆に、
中韓は、この行為に神経を尖らせ、ビビってるでしょう。

軍事は戦争の道具だけでは、ありません。重要な外交カードの一枚。
世界各国、このカードを手中に入れながら、さまざまな駆け引き、
騙し合いを展開。それを「外交」と呼んでます。

その点で、北朝鮮は、抜群の外交を展開してるとも言えるでしょう。
好き、嫌いとは関係ない話です。

集団的・自衛権という世界のどこに行っても、全く通用せず、
理解もしてもらえない議論を、延々としてる日本の政治。
世界からは、とても奇妙に見えることでしょう。

葡萄
green grape

拉致問題、全面調査へ(2)

日朝間で現在、在朝・日本人について全面調査する話が進んでます。
北朝鮮にいる全ての日本人についての調査。拉致被害者だけでなく、
帰国事業で渡朝した日本人妻も含まれます。

それだけでなく、拉致を実行した朝鮮人、日本人も調査対象。
これまで日本の北朝鮮ウォッチャーの間では、拉致には朝鮮人・工作員
だけでなく、日本人も関わってた可能性が高い、という見方が有力でした。
今回、その容疑者も調査対象に含まれる可能性が出てきました。

旧・日本社会党は北朝鮮ベッタリの党。ある時、拉致容疑で国際手配
されてた朝鮮人が逮捕された時、旧・日本社会党の国会議員が連名で
容疑者の解放を求める署名を出したほど。旧・日本社会党の流れを汲む
民主党・政権で、拉致問題の解決が全く進展しなかったのは、当然のこと。

その後、安倍内閣の時代となり、北朝鮮が拉致を再び認める状況が
訪れました。拉致被害者の一刻も早い帰国。それと同時に犯人の
刑事処罰が必要です。「帰ってこれて、ヨカッタ」で、
すませてはなりません。

透明
transparency

北緯三十八度線

朝鮮戦争で戦線が膠着し、その結果、国境線がなんとなく
三十八度線に決まったと思ってる人はいませんか?

実は三十八度線。既に明治期、日本政府が安全保障の境界線として
設定。想定する主敵は、もちろんロシア。ロシアとの交渉は何度も
重ねられました。その過程で、三十八度線・以南を掌握すれば、
日本の安全保障は大丈夫、という結論。

日露戦争・開戦も、シベリア鉄道が全線開通する前に叩かなければ、
三十八度線は守れない、というコンセンサスがあってのこと。

日露戦争は日本の一方的な勝利。三十八度線どころか、朝鮮半島の全て、
満州権益まで、日本は手中に。韓国併合後も、三十八度線は
軍事境界線として存続。北部は関東軍。南部は朝鮮軍。

昭和二十年八月九日、ソ連が日ソ不可侵条約を破って満州に侵入。
関東軍は手も足も出ずに降伏。ソ連軍は関東軍の支配地域だった
三十八度線まで進軍し、ストップ。北部で共産主義政府・樹立を画策。
この時、ソ連の目利きに、かなった朝鮮人リーダーが金日成。

半島南部では李承晩がアメリカの後押しを受けて、自由主義政府を
目指します。昭和二十三年、韓国、北朝鮮が相次いで独立宣言。
半島は分断。

昭和二十五年、金日成は南進を開始。電撃的にプサンに迫りますが、
マッカーサー将軍のインチョン上陸作戦によって、押し戻されます。
結局、もともとの境界線である三十八度線が停戦交渉の場所に。
半島分断は、ここで固定化されました。

湖
lake

拉致問題、全面調査へ

キム・ジョンウン体制が二年半前に発足した時、北朝鮮・国営放送は。

我々からいかなる変化も、期待すべきでない。
拉致問題など匂いもしない。

こう突き放したものです。けれど今回、拉致問題について、全面調査に合意。
朝鮮人の言葉など、全く信用できないことが、ここからも分かります。とはいえ、
何名かでも拉致被害者が帰国できる可能性が高まったことは朗報。
ここ数年、行き詰ってた拉致問題は大きく前進。

中国とのパイプ役だったNo.2を粛清し、中国との関係を決定的に
悪化させた北朝鮮。見渡せば、日本の資金以外、頼るものがありません。
それで今回の変化。数十年前、こんな未来も見越して、拉致を実行してた
のなら、それはそれで驚くべきこと。悪知恵だけは働きます。

拉致被害者の帰国は安倍内閣にも大きなプラス。弱者の味方であるはずの
公明党や共産党が、拉致問題について、ほとんど実質的な運動を起こさなかった
ことを考えれば、安倍内閣の尽力は光ります。ここは素直に評価すべきでしょう。

並木道
avenue

北朝鮮、横田夫妻をピョンヤンに招待

先月、モンゴル・ウランバートルで孫、ひ孫と対面した横田夫妻。
その場で、五月にピョンヤンへ招待されたことが分かりました。
ひ孫の一才の誕生日。それに合わせて北朝鮮からの招待。

横田夫妻はこの招待を辞退した模様。北朝鮮ペースに乗せられると、
拉致問題が解決しないという判断から。めぐみさんについての
具体的な情報もなかったと発表されました。

北朝鮮ウォッチャーの間では、めぐみさんの生存情報が伝わった
のではないかという憶測が流れてましたが、外れたようです。

北朝鮮によるミサイル発射にもかかわらず、日朝間での
局長・協議は継続。拉致問題は議題に上ります。その場で、
北朝鮮が今後、どんなカードを切ってくるか、注目です。

水滴
hope

北朝鮮、ノドン・ミサイルを発射

オランダ・ハーグで開かれた日米韓・首脳会談。北朝鮮問題について、
話し合われました。時を同じくして北朝鮮が日本海にノドン・
ミサイルを発射。首脳会談に水を差す行為として報道されてます。

けれど北朝鮮ウォッチャーの間では、今回のミサイル発射は、
中国への牽制という見方が有力。発射地点はピョンヤン北にある
スイチョン。この土地に固定式のミサイル発射台はなく、
移動式・発射台が使われた模様。

移動式なら、日本海側に持ってくればよさそうなものを、
そうしませんでした。この発射が日本海・方面とは別な場所への
威嚇であることを強く示唆します。1000㎞の射程を持つノドンを
650㎞の地点で落下させたことからも、日米韓を
照準としてないことは明らか。

日本のマスコミは全く報じませんが、現在、北朝鮮のこうした動きに
中国は何もできなまま、いちいちイライラ。核カードを使いながら、
小国が大国を手玉に取る、北朝鮮、お得意の瀬戸際外交です。

花
sweetness

横田夫妻、キム・ウンギョンさんと面会(2)

ひ孫を抱きましたが、重くて。

そう言って相好を崩す横田夫妻。今までの苦労が尋常でなかっただけに、
喜びもひとしお。今回の面会は間違いなく良いニュースです。

肝心のめぐみさんの消息については語られませんでした。けれど
北朝鮮ウォッチャーの間では、夫妻に何らかの情報が
もたらされたのではないかという説が流れてます。

日朝関係は大きく動きそうです。今までの課長レベルから、
局長レベルに引き上げて、会談が続行されることになりました。

中国との交渉役だったNo.2を粛清し、中国を激怒させた北朝鮮。
日本との友好を求めてきたのも、その危機感の表れ。日本にとっては、
拉致問題を解決する千載一遇のチャンスです。

廊下
hallway

横田夫妻、キム・ウンギョンさんと面会

モンゴルで行われた、日本と北朝鮮の赤十字会談。外務省・課長も
出席したこの会談は、重要な意味を持つと当初から言われてました。

そして土曜日、この会談で横田めぐみさんの両親・横田夫妻が、
めぐみさんの娘キム・ウンギョンさんと面会したことが明らかに
なりました。めぐみさんの夫とされる人物も同席。

2002年(平成14年)9月の小泉・訪朝時、北朝鮮は「めぐみさんは自殺」
と通告してきました。けれどその後、遺骨として手渡された骨は
DNA鑑定によると、全くの偽物。

めぐみは今も生きている。

その後も、拉致問題解決の先頭に立ってきた横田夫妻。
今回の面会でどんな会話が交わされたかは不明。しかし会談後、
夫妻は「めぐみが生きている、という確信に変わりはない」と語りました。

白
white

日本人拉致の理由

1970~80年代、家出する理由のない若者が日本各地で続々と
姿を消しました。その数は数百名に上ります。

当時から北朝鮮の関与が疑われましたが、明確な証拠がなく、
月日が流れました。そして平成十四年、小泉・元首相の訪朝時、
当時、指導者だった金正日が十二名の日本人・拉致を認めました。
七名は行方が知れず、五名は帰国を果たします。

あれから十二年、拉致問題は進展してません。

拉致の過程で命を失った工作員もいました。拉致する側も命がけです。
一体、なぜ北朝鮮はこれほどのリスクを冒して、日本人を多数、
拉致したのでしょうか? 拉致された若者たちは、北朝鮮にとって、
それほど必要な人材だったのでしょうか?

拉致問題を調べてれば、すぐに分かることですが、工作員たちは、
半ば「誰でもいい」式に日本人をさらっていきました。
さらわれた人たちの性質や技能など、関係ありません。

拉致そのものが目的だったと推測できます。日本人を多数、
拉致すれば、やがて日本国内で問題になり、犯人探しが始まります。
状況証拠から見て、北朝鮮が疑われることは明らか。

こうして日本人の視線が自分たちに注がれることこそ、北朝鮮の目的。
その視線が憎悪であれ、何であれ、どうでもいいことです。
自分たちに注目が集まれば、それが外交カード。

1970~80年代、北朝鮮は国力で韓国に追い抜かれ、
その差は埋めようもありません。早くに高度経済成長を
スタートさせた日本に至っては、背中も見えません。
このままでは国家のジリ貧は明らか。

そんな時、外交カードに使え、いざという時には生きた盾とも
なってくれる日本人を多数、抱えておこうと北朝鮮・当局者が
考えたとしても、フシギではありません。日本人以上に拉致された
韓国人についても、同じことが言えます。

もちろん拉致は明らかな主権侵害ですから、本来なら宣戦布告が
検討される状況。けれど交戦権を否定する日本国憲法により、
日本政府は自国民が多数、拉致されてると分かっても、
何一つできませんでした。

北朝鮮・当局者は、日本国憲法・制定後、数十年経って
「平和」が日本人の中にシッカリ根を下ろしたことを確認しました。
同時に、その腑抜けな性根も見抜いたことでしょう。

日本人は決して、やり返してこない。

彼らは安心して拉致を実行。日本の当局者は、拉致が始まった
早い段階から、実態を知りながら、ひた隠しにしました。
このことを考えると、家族は無念で夜も眠れないでしょう。

今も日本政府は、拉致に関わった工作員について、身元が分かってても、
取り調べ一つできません。拉致・被害者は平和憲法の被害者だと
言っては、果たして言い過ぎでしょうか?

もし日本に他国と同じ交戦権があったなら、拉致判明の早い段階で、
武力行使が行われ、救出作戦となったはず。もちろん北朝鮮は
亡国に瀕したでしょう。

しかし平和憲法の縛りは数百名に上る日本人を見捨てる結果となりました。
日本の周辺に、日本国憲法が謳う「平和を愛する諸国民」など、
どこにもいません。

ナデシコ
late winter

北朝鮮、No.2を粛清

北朝鮮・労働党は党序列No.2で、中国や日本との対外交渉を担当してた
チャン・ソンテク(張成沢)を「反革命活動・反党活動」の理由で
処刑しました。昨年末のことです。

あまり知られてないことですが、処刑直後に労働党から
東京の首相官邸に連絡が入り「日朝交渉は今後も継続する」
という意思が示されました。

労働党から首相官邸への、このような連絡は異例のこと。
今年に入ってアントニオ猪木が二度目の訪朝を行ったのも、
これで説明できるでしょう。

労働党・発表によると張は北朝鮮・国内の良質な石炭を
中国に廉売し、不正に蓄財したとのこと。協和国の利益を
損ねました。とはいえNo.2なのですから、これも当然と言えば当然。

要するに、処刑の理由は付け加えたにすぎません。
張につながる者は、子供に至るまで粛清されたとのこと。
独裁体制では転落者に容赦はありません。

これで金正恩・体制は盤石となりました。
義理とはいえ、叔父の処刑判断に眉一つ動かさなかった金正恩。
権力闘争に感情は禁物。その政治鉄則を外しませんでした。

日朝交渉はこれまで通り、継続するとのこと。日朝交渉とは
イコール拉致問題。労働党が交渉の扉を閉じない、と連絡してきたことは、
今後、拉致問題に何らかの進展があることを予想させます。

梅
ume

北朝鮮、モンゴルと接近

モンゴル大統領が先週、北朝鮮のピャンヤンを訪問しました。
キム・ジョンウン体制になってから、外国要人のピョンヤン訪問は
これが初めてです。

現在、北朝鮮は中国と距離を取りつつあります。
かつての兄弟国・中国と離れるにつれて、北朝鮮には
他に友好国を探す必要性が出てきました。
モンゴルとの接近も、その一環。

もともと北朝鮮とモンゴルはソ連の衛星国。気脈通じるところがあります。
東京にある朝鮮総連・中央本部がモンゴル系企業によって約五十億円で
落札されたことも、今回の訪問と無関係ではないでしょう。

国際的孤立を回避したい北朝鮮。この状況は拉致問題を抱える日本にとっては
チャンス。モンゴル大統領が九月に来日した時、安倍首相は私邸にもてなし、
歓迎しました。拉致問題が話し合われたことは間違いありません。

安倍首相は外務・副大臣に実弟の岸信夫を起用。
最も信頼のおける人物を外務省に送り込んで万全を期してます。
表面的には北朝鮮とモンゴルの接近だけに見えますが、
その背景に安倍首相の周到な外交戦略が隠されてます。
拉致問題は今後、一気に進展する可能性が出てきました。

朝日
morning glory

十四号・管理所からの脱出

北朝鮮の管理所には二つあります。囚人教育を専門とする「革命化区域」と
生きては出られない、労働だけで人生が終わる「完全統制区域」。

シン・ドンヒョクは完全統制区域で、兄弟の弟として生まれます。
母親と兄と管理所の中で暮らします。物心ついた時から、母親は
食物のことでシンを殴りつけます。その暴力は、
管理兵よりも恐ろしかったとシンは言います。

外の世界を知ることなく、金日成や金正日も知らず、
シンは管理所の中で成長します。洗脳する価値すらない子供でした。

栄養不良のため、いつもフラフラしてたシン。
ある日、母親と兄が白米を食べてるシーンを目撃。
しかもその時の会話が。

ここを抜け出そう。

普段、食べ物に厳しい母親が、兄と白米を食べてることに、
シンは強烈な憎悪を抱きます。しかも管理所では血縁よりも
管理兵への忠誠が何よりも優先。シンは管理兵に二人の計画を密告。

母親と兄は公開処刑されることになりました。処刑場に行ったシン。
母親と目が合っても、特別な感情が沸きません。
当然のことをした、くらいの感情。

密告で報酬にありつけると思ってたシンは、
管理兵に手柄を横取りされます。

挙句の果てに、二人の計画に加わってたのではないか、
という嫌疑をかけられ、拷問される羽目に。下から火で
焙(あぶ)られる拷問。シンの背中には、
今も消えない火傷のあとがあります。

数年後、管理所にパクという囚人が入ってきます。
インテリで、外国を見たこともある人物。

シンはパクから初めて、外の世界の話を聞きます。
シンの心を捉えたのはパクが語る「焼肉」。

いつか、焼肉を食べたい。

シンはパクと脱出計画を練るようになりました。
2005年1月2日、二人は計画通り、管理所の壁まで辿り着きます。
そこには3mの壁。そして高電圧が流れる有刺鉄線。

まずシンを踏み台にして、パクがよじ登ります。
ところが火花が散り、上にいるパクが動かなくなりました。

やがて体が焼ける匂い。シンはすぐさま、鉄線の上で
動かなくなったパクを絶縁パッドにして、壁の向こうに脱出。
初めて見る管理所の外の世界。シンは振り返りませんでした。

さまざまな賄賂を使って、シンは中国経由で、奇跡的に北朝鮮を脱出。
韓国に渡り、自由の身に。けれど時が経ち、自由や愛の意味が少しずつ
分かるにつれ、管理所での記憶が蘇(よみがえ)ってきます。
その記憶に苦悶するシン・・・

アメリカ人ジャーナリストがインタビューする形式。
北朝鮮の管理所、特に完全統制区域から出て来た人はいません。
北朝鮮を知るための貴重な記録。今年・上半期のベスト・セラーです。

アジサイ
hydrangea

非対称戦争

非対称戦争のことを英語では"asymmetrical war"と言います。
戦争をする両国間で兵力に大きな非対称が生じてる時に使います。

最初はゲリラ戦を指してた言葉でしたが、
最近では核戦争を念頭に使われます。

A国が一万発の核兵器を持ち、B国が百発の核兵器を持ってるとします。
百倍という圧倒的な非対称。けれどA国が何千発の核兵器をB国に降らせても、
B国からの報復攻撃が何発かA国の主要都市に到達しただけで、
断然、有利なはずのA国は戦争継続できなくなります。

しかも、こうしたシミュレーションが即座にできてしまう故に、
大国であるA国は小さなB国との戦争を実行できません。

力のないB国は核武装しただけで、A国にタメ口をきくことが
できるわけです。核武装以外、何の戦力も必要ありません。

飛行機も戦車も潜水艦もロクにない北朝鮮・人民軍。
けれど核兵器があります。北朝鮮は核兵器だけに
「選択・集中」を行ってきました。

みごとな先見性と実行力ではないでしょうか?
核兵器を持たない独裁者はイラクのフセインといい、
リビアのカダフィといい、最終的には消されました。

ところが北朝鮮。人民が苦しもうが、国際的な評判が悪かろうが、
そんなことにはおかまいなく、自国防衛では何重もの仕掛けを
作ってます。簡単には潰れないでしょう。

テントウムシ
ladybird

プエブロ号事件

1968年(昭和43年)1月に発生した事件。
北朝鮮が領海内でアメリカの情報船「プエブロ号」を拿捕(だほ)。
乗組員が拘束されます。

アメリカは公海にいたと主張。北朝鮮の主張とは平行線のまま。
ジョンソン大統領は軍事作戦を検討。空母・三隻と戦闘機・二百機を
北朝鮮に派遣。キューバ危機以来、一気に緊張が高まります。

ここでキム・イルソンはソ連に書簡を送付。

アメリカが攻撃してきた場合には、こちらも
即座に反撃するつもりです。その時にはソ連も
当然、味方してくれるものと期待します。

アメリカとの全面戦争を予感したソ連指導部は大混乱。
即座にキム・イルソンにモスクワに来るように要請。
けれどキムは理由を付けてモスクワには行きませんでした。

世界の目が北朝鮮に集中。北朝鮮がアメリカと戦争をして
勝てる可能性はありません。けれどそれはソ連や中国の参戦を
強制する可能性があり、そうなれば全面戦争に。
北朝鮮の「瀬戸際外交」の始まりです。

結局、北朝鮮は十一カ月後、乗組員全員を保釈。アメリカは板門店で
北朝鮮への謝罪文に署名。北朝鮮の軍人たちが胸を張って見つめる中、
アメリカ代表団が背中を丸めて署名する姿が全世界に流れました。

乗組員を保釈しても、プエブロ号の引き渡しは断固拒否。
プエブロ号は今も平壌を流れる川に戦利品として展示。
小国でも大国を振り回せることを全世界にアピールしてます。

虹
rainbow

北朝鮮、休戦協定を破棄

2006年、2009年に続いて今年二月、北朝鮮が三度目の核実験を強行。
三月には一方的に朝鮮戦争・休戦協定を破棄すると通告。

板門店での北朝鮮と韓国の直通電話も閉鎖。
事実上、南北の連絡は途絶えてしまいました。

朝鮮戦争・休戦協定には義勇軍を送った中国も
署名してますから、中国のメンツも丸つぶれ。

北京も射程に入る核ミサイル開発を、そもそも中国が
歓迎するはずありません。中国と北朝鮮の血盟は崩れつつあります。

北朝鮮は今、アメリカに接近しつつあります。
アメリカも満更でもない様子。

アメリカが東アジアで覇権を維持するためには、日本の力が
大きくならないことが不可欠。適当に日本を脅してくれる
北朝鮮の存在はありがたいものでしょう。

緑
green

拉致問題

1970~80年代、家出するはずない人々が突然、姿を消す事件が
日本全国で相次ぎました。北朝鮮・工作員による事件でしたが、
80年代終わりまで公式に認められませんでした。

日本共産党の橋本敦(はしもと あつし)参議院議員が1988年
(昭和63年)参議院・予算委員会でこの問題を取り上げ、
当時、国家公安委員長だった梶山静六(かじやま せいろく)が答弁。

北朝鮮による拉致の疑いが十分、濃厚。

この答弁により、そういう問題があると
日本政府によって初めて正式に認められました。

とはいえ日本の公安警察は70年代終わり、事件が起き始めた直後から、
日本海側での工作船・電波傍受により、北朝鮮の事件関与を
知ってました。工作員を特定し、身柄を拘束したことも。

けれど日本の法律では電波傍受を証拠とできず、
放免するしかありませんでした。

もちろん日本の公安警察は、このあたりの事情を一切、公表してません。
当局として最初から拉致問題の存在を知りながら、何もしなかったことに
なるからです。北朝鮮ウォッチャーの間では、有名な話です。

北朝鮮政府が日本人・拉致問題を正式に認めたのは
小泉・元首相が2002年(平成14年)9月に訪朝し、
キム・ジョンイル(金正日)から「過去の問題」として
拉致被害者の消息が知らされた時でした。

日本政府が拉致被害者と認定した人は十七名。そのうち四名は
そもそも北朝鮮に入国しなかったと北朝鮮政府は主張。

残り十三名のうち、八名は既に死亡。五名の消息が掴めたという報告。
この五名が二年後の2004年、日本に帰国しました。

日本政府が認定してる拉致被害者は十数名でも、事実上、
数百名に上る人々が、拉致で姿を消したと疑われてます。

死亡した八名についても、実際に死亡したかどうかの証拠がなく、
被害者・遺族の気持ちは収まりません。北朝鮮から補償の話もありません。

五名の帰国から現在、十年ほど経ちましたが、拉致問題については
ほとんど進展してません。関係者の高齢化が進み、
絶望的な空気が広がってます。

この問題の最大の謎は日本政府の態度です。

電波傍受により、事件の存在を知りながら
十年間、北朝鮮による拉致工作を黙認したこと。

工作員の多くが、身元を特定されてるのに、
現在に至るまで何の取り調べも行われてないこと。

もう十年もすれば、関係者の高齢化により、この問題も
「歴史」となってしまうでしょう。日本国民の間でも、
「可哀そうな人たちの話」と受け止められるだけで、
被害者救出や真相究明が国民運動となり得てません。

湖
lake

作戦計画5027

北朝鮮に大きな変化が起こり、社会が混乱した場合を想定し、
韓国軍と在韓米軍は北進作戦を常時立ててます。それが「5027」。
都市・制圧は韓国軍が担当し、核施設・制圧は米軍が担当。

2011年(平成23年)暮れ、キム・ジョンイル(金正日)が
死亡した時、大きな混乱が起きれば5027が発動されたでしょう。

東西ドイツの統一が1990年(平成2年)でなくては不可能だったように
半島統一も、金正日が没した時期がチャンスでした。日本国内の
拉致被害者・家族も期待を寄せたはず。

けれど北朝鮮は外国につけいる隙を与えず、葬儀を粛々と執り行い、
権力委譲も円滑に完了。5027の実施などなく、半島統一も遠のきました。

ちなみに日本では金正日・死亡のニュースはラジオプレスが
最も早く入手し、首相官邸に通報。ラジオプレスの
情報収集能力が改めて高く評価されました。

春
spring
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